坪庭とは

坪庭とは、建物と建物との間や、塀や垣根で囲まれた、あまり大きくない庭のことです。

主に建物内部に、光や風を採り入れる事を目的に作られます。浴室の窓越しに外の風景を楽しめるように作られるバスコートも坪庭の一種です。

狭い限られた空間で、ひと時の癒しを与えてくれるのが坪庭です。大掛かりな工事が必要ないという利点もあります。作り方によっては日本庭園のようにもなれば、洋風モダンで素敵な空間にもなります。

坪庭や中庭をつくる場合に大切なことは、何のためにつくるのかという目的を明確にすることです。「各部屋から庭を眺めるためなのか」、「採光のためなのか」、「居間の延長として使用するのか」などです。

坪庭づくりのポイント

■排水
坪庭を作る上で最も注意しなければならないのが排水です。坪庭は建物に接している為、通常のお庭以上に排水面での配慮が必要とされています。排水が完全でないと、植木や下草を植え、砂利を敷いてきれいに仕上げても、大雨が降った時に水浸しになってしまいます。

■枯山水
枯山水とは水を使わずに石や砂などを用い山水を表現する日本庭園のことです。京都などには沢山の有名な枯山水の庭園があります。砂利を敷いて主石、添え石、飛び石を配置し波を入れれば、それだけで風情が出ると思います。

■植栽
坪庭は、日照条件が良くないですから、使える植栽も限定されます。基本的には日陰か半日陰に適するものを使いますが、高木は日当たりをいっそう悪くしてしまいますので使えません。